8月8日は「風の歌を聴け」の日 村上春樹
自分でもなぜかわからないのだが、7月に入って暑くなってくると、自然と「ねじまき鳥クロニクル」が読みたくなってくる。
過去に2回ほど読んだが、長編なのでそうおいそれとは読むことができない。
ある程度の気合と覚悟がいるのだ。
昨日なにげなく文庫の整理をしていたのだが、たまたま「風の歌を聴け」を手にとってパラパラめくっていたところ、8月8日から始まる物語だったことに気づいた。
なんと同日ではないか。
これはなにかの運命とばかり最初の数ページを読んだ。
そして今日の午前を使って、一気に読み切った。
もう何度も読んだ作品だが、改めて気づいたこと、発見があり、あっという間のひとときだった。
とても1979年の作品とは思えない。全く古臭くないのだ。
謎解きの要素が強いように感じるが、疑問を持ち始めると堂々巡りが始まってしまうという、恐ろしい作品でもある(笑)。
今回気になったのは、
・電話とトイレを往復する30代の女性は何者で、何をしているのか?
・鼠はわざわざ主人公にスーツとネクタイを要求して、誰に会わせようとしたのか?
の2点だ。
どうもまだまだ読みが足りないようだ。
また来年読んだら、その答えが見つかるかな。