TVピープルとは何者なのか?

割と短い作品なのだが、これほど不可思議なストーリーも稀有だ。
狐につままれたような感覚だ。
のっけから奇妙な擬音が登場する。
謎が謎を呼び、何一つとして回収されないまま、唐突にブツリと
エンディングを迎える。
なんとも後味の悪い読後感が残る。

 

 

しばらく考えてみて、いろいろこじつけてみるが、どうも納得の行く答えが
見つけられない。

実は課長と妻はできていて、主人公と妻を別れさせるために
TVピープルを雇ったのではないか?
とか想像したりもしたが、どうもしっくりこない。
なんだか子供の頃に読んだ「はだかの王様」を彷彿とさせるような
掴みどころのない異色の作品だ。

これを読んだ方はどんな感想をお持ちになったか伺ってみたい。