カミュの「ペスト」を読んだ感想と読み方のコツ

コロナの緊急事態宣言下において、話題のカミュの「ペスト」を読んでみた。

自分は書籍版が手に入らなかったので、値下げしていた電子書籍を入手した。

 

実は100ページほど読んだのだが、登場人物の関係がわからなくなり一度挫折した。
しかししばらくしてせっかく買ったんだし時間もあるので、再度最初から読み直した。
結果的には、読んだだけの価値があったと思っている。
もし読んでみようか迷っている方がいたら、力強くオススメしたい。

 

「ペスト」はとっつきにくい?

「ペスト」というキャッチーなタイトルではあるが、そこはやはり外国文学であり
よくあるエンターテイメントではない。特有のわかりにくさがある。

わかりにくい要因はこんなところだろう。

・登場人物が多く、特徴がわかりづらい
・名前が似ている(ex.タルー、コタール)
・文章がわかりにくい(訳の問題?)
・宗教(キリスト教)の話についていけない

 

これから読む人にアドバイス

ということで自分なりに工夫したのはこんなところ。
・ノートを活用
読みながら登場人物の特徴や気づいた点を書き出していった
・間を開けない
当然といえば当然だが、間があくとストーリーを忘れやすくなる。よってなるべく1日に何度も読書するタイミングをもうけて集中するようにした

 

効率よく読むには?

読み方のコツとしては以下の通り。
・登場人物をしっかり押さえること
参考までに重要な登場人物を紹介しておく。

ベルナール・リウー:医師、母、妻あり。ぶれない誠実な人
ジャン・タルー:旅行者。一連の出来事を記録。リウーの友達となる
レイモン・ランベール:遠方からきた新聞記者。恋人あり。
ジョセフ・グラン:下っ端の役人。作家を夢見る
コタール:犯罪者で警察から追われる。自殺未遂を起こす
パヌルー:神父
オトン氏:予審判事、家庭あり

・登場人物の心境の変化に注目すること
やはり一番の見どころは、誰とは言わぬが、街からの脱出を巡る葛藤の場面だろう。

 

参考動画

最後に、ネタバレ的な要素も含むが、以下の動画を見ておくのも読書の手がかりになり有益だ。

自分は敢えて読んだ後に見たが、違った視点を得られた。

 


アルベール・カミュ「ペスト」

 


今読むべき小説【ペスト①】〜ロックダウンされた街〜

 


【名著】アルベール・カミュ『ペスト』を解説【不条理の文学】