書評:日日是好日 すべてのことには意味がある

話題の書なのと、よくわからないお茶に関する小説ということで読んでみた。

読み進めると、いつの間にか主人公に同化したかのような不思議な感覚になった。

 

日日是好日―「お茶」が教えてくれた15のしあわせ (新潮文庫)

日日是好日―「お茶」が教えてくれた15のしあわせ (新潮文庫)

 

 

たしかに自分も同じように疑問に思うよな、とか自分も不器用だから同じ間違いをするよな とか。

そして不思議と懐かしい空気が漂っていて、自分が若かったときの思いと重ねてしまう場面が度々あり感動する場面がしばしばあった。

 

昔、小学校の同級生に体の弱い友達がいた。彼は「雨の日が自分は好きなんだよ」といっていた言葉を今でもよく覚えていて、雨になると時おりその言葉を今でも思い出す。

当時は雨が降ると、濡れるし外で遊べないし傘もささなければならないと嫌なことだらけだと思っていたので、なおさら同じ小学生から出た言葉として衝撃だった。

この本を読んでなんとなくそんな感性と通ずるものがあるのかと思った。

 

一見無意味なものでもちゃんと意味があるんだよと言われているような気がした。

というわけで、これまで以上に仕事に対して心を込めて取り組んでいこうと思った次第である。