書評:世界最先端のマーケティング
オフライン企業がオンライン展開する潮流について大雑把に把握するために、同書を読んでみた。レビューを見る限り、この分野での定番、良書は無いようである。
世界最先端のマーケティング 顧客とつながる企業のチャネルシフト戦略
- 作者: 奥谷孝司,岩井琢磨
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2018/02/22
- メディア: 単行本
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興味はオムニチャネルである。いまや企業はオフラインだけでなくオンラインも提供するのが普通になった。
印象に残っているのは、ユニクロである。以前よく店舗でフィッティングしてはネットでまとめ買いするということをやっていた。
なぜならネットではフィッティングできない、店舗では混んでいるとレジに並ぶ時間がもったいないし、たくさん買うと結構かさばるので持ち帰るのが大変だからだ。
つまり両者のいいとこ取りを自分は選択したのだ。しかし今はわからないが、当時は同社はオンラインとオフラインを別物と考えており、両者の連携がなく、在庫状況など融通のきかない点があり残念な面もあった。想像するに、おそらく最近ではその店も解消されているのだろう。あまりまとめ買いすることもなくなったので、たまに店舗で下着類などを買う程度である。
昔はSISなんていうのが流行ってPOSと連動させて在庫がどうのなんて考えていたものだが、ずいぶん進化したものだと本書を読みながら思った。
さて、本書だが、事例を知るという意味では過不足ないようである。これをいかに自社に適用していくかということになると微妙ではあるが。